驚きのインフレ率、年2億3100万%のジンバブエ
とりあえず、遠い国の話で、一般的には、そんなに話題にはなっていないが、お金の話に気を使っていたゆえに、目に入った。
超インフレで、教科書的に話題になるのが、ドイツの1920年代のハイパーインフレだが、それでも二万五千倍である。それを「お金の話」でとりあげたのだが、朝日新聞12月31日付で、「インフレ率、二億倍」にびっくりした。そんなのありかぁー、だ。
いったい、こんな倍率の世界とは、どんな世界か。
「給料、紙くずで教師やめた」とある。当然だろう。公立病院の医師の多くは勤務をボイコット。こうなると、病気を治すことができなくなる。どうなる。行政サービスを行う公務員だって、働く気がなくなる。ゴミはどうなる。「生ゴミが畑や通りの脇に山積みにされ、下水管が破裂し、汚水があふれている。2万6千人以上がコレラに感染し、1500人以上が死亡した」とある。失業率は8割、活路を求めて周辺国に逃れた人は、国民の3割にあたる400万人ともいわれる。まさしく、国の崩壊。
どうしてこんなことになってしまったのか。
1980年に独立する前は、少数白人が支配した「ローデシア」だった。(この名、覚えている) 豊かな農業国だった。ジンバブエ独立闘争を組織したムガベ大統領が、独裁色を強め、退役軍人への多額の年金支出などで財政が急速に悪化、00年に白人大農場を強制収用し、農業知識のない元軍人の黒人に再配分して、生産性が低下、外国からの援助や投資も減る。この結果、農産物などを輸入に頼るようになり、物価が高騰。債務の返済にも追われて紙幣を乱発し、さらにインフレを招く悪循環に陥った、というわけ。
指導者が賢く国を運営するのでなく、自分勝手にやるとどうなるかのいい見本ともいえる。
それにしても、ベトナムのホーチミンや南アフリカのマンデラのように、民族独立闘争を闘ったムガベ氏が、権力を手にすると、独裁者になり、堕落するとは、いかにリーダーの資質が大事か、ということを考えさせられる。
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